美容外科での施術は、ほとんどが自由診療なのですが、実は美容整形するクリニックや部位によって適用されるものもあるのです。
そこで今回は、美容整形と保険について詳しく紹介していきます。
目次
通常は美容整形で保険適用されない
冒頭でも説明したように、美容整形外科での施術は自由診療となるため保険は適用されないのが一般的です。
もう少しわかりやすく説明すると、理想の二重にしたい、二重の幅を整えたいなどと言った場合の施術は、「美容目的」なので自由診療という扱いになってしまうのです。
二重整形は、まぶたに糸を埋め込んでラインを形成する埋没法と、まぶたを切開して二重のラインを形成する切開法がありますがどちらも保険が適用されない施術となります。
その為、クリニックによっては5万円から20万円といった費用がかかり、施術費も異なっているのです。
美容整形で保険適用されるケースとは?
美容目的での美容整形は、自由診療のため保険は適用されませんが、「日常生活の不具合を改善する目的」である場合は保険が適用されるケースもあるようです。
二重整形を例にすると、「まつ毛が目に入って困る」「逆さまつ毛で皮膚を傷つけてしまう」などいった日常生活に支障がでるような場合は保険が適用されることもあるようです。
このような症状でお困りの方は、自由診療と諦めずに、まずは医師に相談してみましょう。
他にも保険適用される美容整形もある?
全てのクリニックで保険が適用されるとは限らないので確認は必要ですが、以下のような治療目的の場合は保険が適用されるようです。
- ワキガ手術
- 顎変形症(外科的矯正治療)を伴う場合
- でべそ(臍ヘルニア)
- 巻き爪
- 傷跡、やけどの跡
- ほくろ除去
- 立ち耳
- アザ
ワキガ手術
医師またはクリニックによって手術方法はことなりますが、患者のライフスタイルや希望などを確認し、生活指導や制汗剤、電気脱毛、注射療法、手術療法などの中から治療を選択します。
手術療法では、アポクリン腺の取り残しがないよう除去を行いワキガを解消させます。
ワキガ手術は保険適用されるクリニックが多いので確認してみましょう。
顎変形症(外科的矯正治療)を伴う場合
顎変形症とは、顎の骨の位置のズレや変形など顎の不具合が根本的な原因となって噛み合わせの問題などが生じる疾患です。
顎変形症であることが認定され、規定の外科手術を含んだ治療を行えば、健康保険の適用の対象となります。
でべそ(臍ヘルニア)
でべそと言っても臍ヘルニアと認められた場合は保険が適用されます。
臍ヘルニアはへその緒が取れた後、へそが飛び出し「デベソ」と似たような状態になっている症状です。
臍ヘルニアの場合、空いている穴に腸がはまり込んでしまうことがあり、嵌頓(かんとん)と呼ばれる症状になってしまうことがあります。
そのため、保険適用の治療を受けることができます。
巻き爪
足趾の爪が過度に巻いて脇の皮膚にあたる状態の巻き爪は保険を適用し治療を受けることができます。
巻き爪の程度は軽い巻き込みから強く渦巻き状に巻くタイプまで様々ですが、炎症を起こしたり、発赤・化膿を伴う可能性があります。
保険適用されるケースがほとんどなので医師に相談し治療するとよいです。
傷跡、やけどの跡
傷跡や、やけどの跡も整形外科・美容外科・皮膚科によっては保険適用で治療できるクリニックがあります。
「創傷治療」や「瘢痕治療」に特化したクリニックもあるほどです。
傷跡、やけどの跡でお悩みであれば、保険適用の治療を受けることができるかもしれませんので、まずは医師に相談してみてください。
ほくろ除去
ほくろ除去というと、今では美容整形外科などでレーザー治療をおこない、時間をかけずに除去する方法が一般的ですが、レーザー治療は基本保険適用外となります。
しかし、ほくろの除去方法で保険を適用させることも可能です。
保険適用になる施術方法は、メス切除縫合、くりぬき、高周波メス・電気メス切除の3つ。
ただし、ほくろの状態によっては保険が適用されないケースもあるようなので医師に確認してみてください。
立ち耳
立ち耳とは耳が正面を向いていて頭から離れて見える耳のことです。
他人の視線が気になって髪の毛で隠していることにストレスを感じて治療を受ける方もいます。
立ち耳もほとんどのクリニックで保険適用されるので悩んでいる方は医師に確認してみてください。
アザ
アザの治療には、スイッチ付ルビーレーザーというレーザー治療があります。
レーザーを使った治療ではありますが、基本保険が適用されます。
「アザ」でお悩みの方は形成外科に確認してみることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、美容整形と保険について詳しく紹介してきました。
美容整形となると基本自由診療と諦めてしまい、そのまま放置される方がいます。
症状や状態によっては保険適用されることもあるので、気になる方はまずクリニックに確認してみて下さい。